dials.style開発日記の第2回目です。ひとつ前の記事では「dials.styleの開発の動機とコンセプト」について書きましたが、今回はロゴ・ブランドデザインについてです。
企業の活動を表情づけるロゴデザイン
ドイツの航空会社 Lufthansa を例にとってみます。ロゴを見るだけで、翼の生えたシンボルマークから企業の活動を読み取れます。それだけでなく、フォント(Helveticaベース)やブランドカラーによって誠実さ落ち着きを感じます。
シンボルマーク・フォントとカラーの組み合わせで、ここまでの印象を与えることができるのは、ロゴならではと言えるでしょう。
皆さんもご存知ゴディバ、ロゴには高級感や優美さがあります。ゴディバのロゴは数回変更が加えられており、最新のロゴには高級感を保ちつつも、モダンでフラットな演出が施されています。「GODIVA」の文字は、フォントTrajanの骨格を活かしつつ、セリフを取り除く仕上げにされています。
ロゴを見て誠実さや高級感を感じるのは、もちろんロゴが美しいからだけではありません。その企業が活動を通じて人々に与えてきた価値や体験が、ロゴというシンボルに印象付けられているのです。
dials.styleのロゴ
dials.styleは、「とき・場所・都合に合わせ、美しい文字盤を」というコンセプトで開発をしています。ロゴには「文字盤(時計)を 彷彿 させつつ、秒針のように細い骨格が美しいこと」を込めて制作しました。
スマホ等デバイスのライト・ダークモードに合わせ用意しています。優美さを保ちつつ、親しみやすいようなロゴを意識しました。
dials.styleのフォント:Tajawal
dials.styleではロゴ・アプリ内でTajawalを使っています。アラビア語のフォントを専門としているBoutros Fontsに設計されました。私の中でイメージと重なったためこのフォントを選びました。
なお、dials.styleでは文字表記をなるべく減らしモデルによるUI構築をしているため、このフォントがアプリ内で登場する機会はあまりありません。
dials.styleのブランドカラー
高級感と親しみやすさを意識し、メインカラーに 茶色味がかった淡い紫 、サブカラーに 薄い肌色 を選定しています。
現状ではどの文字盤もあらかじめ用意された色で表示しますが、今後は「色も好みに選べる」機能も開発したいと思っています。
最後に
今回はロゴやブランドカラーについて書きました。次回のdials.style開発日記では、dials.styleを支える技術の解説をしようと思います。
この記事の 最終更新:2022.6.19